家具種類と特徴

インテリアの中で家具とは必要不可欠の存在となっています。現在では新造材が出てくると、まずは家具を作って試されていることが多いです。そのようなことから、これからも新造材によってデザインされた家具なども多数インテリアの中に入ってくることでしょう。

家具について

家具を表す言葉として、英語でファニチャー(Furniture)、ラテン語で(Mobilia)と言う言葉になります。英語では生活する為に必要な道具や設備会社などを意味し、ラテン語では室内で動かす事ができる道具という意味合いをもって生まれた言葉だそうです。

これらの事からも分かるように家具とは家の中で使用する道具で、しかも動かす事が可能で、人体を支えたり、物の収納や空間を仕切るなどといった役割を持った物だと言えるのではないでしょうか。言い換えれば、家の中で行なわれるさまざまな生活行為を支える為に、空間にしつらえる道具の総称と言えます。

家具と生活

人々が部屋という空間での生活が始まって以来、住まいと家具とは密接な関係で発達してきた家具ですが、機能や安楽性を追求する生活の道具としての面ばかりでなく、古代の王の玉座に象徴されるような権威の象徴としての面も見逃す事はできません。

歴史的な様式を表す家具としても、皆さんの目に触れる多く、優れた家具にはこの2つの要素が入り交じっている事に気付きます。

  • 権威の象徴としての玉座 (ツタンカーメンの椅子)
  • 機能的にも審美的にも非常に優れたロココの椅子

和の家具・洋の家具と生活

家具とは住まい方に対応して存在するものでありますが、西洋の住まい方と日本の住まい方では、歴史的に見ても分かるように大きく異なって部分が多数あります。その暮らしの習慣が家具などにも現れています。

日本の伝統的は和風の住まいでは、畳に直接座る床座方式となっていて、必要に応じて座布団や布団を出し入れして部屋を使用していました。このようなことから、かぐや設備類は小型で移動させるのが比較的簡単なものが多かったようです(座布団、座卓、ちゃぶ台、タンス、布団など)。

また、部屋を機能によって固定させず各部屋を分けて(居間、食堂、寝室、応接室、書斎など)それぞれの部屋の目的にあった家具を置く西洋の住宅形式とは異なっている事が分かります。

和風の「床座」に対して、洋風の起居形式を「椅子座」と言います。板敷きやじゅうたんの部屋に、椅子、テーブル、安楽椅子(ソファ)、ベッド、クローゼットなどの家具を置く椅子座の生活は床座に比べ能率的で合理的でしたようです。

日本の住文化は、明治時代以降急激に洋風化による洋家具の導入や住様式の変化によって大きく混乱しました。そのような状況の中で模索を繰り返しながらも、現在では和風の見直しや和洋折衷と言う形が出来上がってきました。和洋折衷は、洋風と和風をただくっつけただけの物ではなく、現在日本の住生活にマッチした新しい1つのスタイルとして扱われるようになってきました。

家具の種類(形態、材料、構造面)

a)形態による分類
ソファ、テーブル、机等を脚物、収納家具などを箱物と言います。
b)材料による分類
木製家具、金属性家具、藤製家具、プラスチック製家具など主素材によって分類されるが、最近では材料を組み合わせて使うことが多く明確に分類は難しくなってきています。
c)構造による分類
造りつけ家具の固定式と置き家具やユニットタイプの可動式がある。
d)機能面による分類(人間工学に基づいている)
1.人体系家具 
ソファ、カウチ、ベッド、スツール、ダイニングチェアなど
2.準人体系家具
ダイニングテーブル、電話台、カウンター、ワゴンなど
3.建物(収納)系家具
リビングボード、箪笥、カップボード、書棚など
チェアの画像

付加機能のついた家具の名称

1.フォールディングチェア
折りたたみのできる椅子。持ち運びと収納を考えて選ぶと良い
2.スタッキングチェア
積み重ねて収納できる椅子
3.リクライニングチェア
背が後ろに倒れる椅子。座と背もたれの傾斜角度を変化させ、任意の角度で休息できるような構造を持った椅子。
4.ソファーベッド
ソファとベッドの両方に使える兼用家具です。
5.ロッキングチェア
揺り椅子
6.セパレートチェア(セクショナルチェア)
アームレス、右アーム、左アーム、コーナーその他のピースを自由に組合せられるようにしたもので、ライフスタイルに合わせて多様な展開が出来ます。
7.エクステンションテーブル(伸縮機能付き)
甲板を伸縮できるテーブル
8.バタフライテーブル
左右の甲板が折りたためることができるテーブル。
9.ネストテーブル
大、中、小のテーブルが「いれこ」ができるテーブルで、サイドテーブルとも言われる。
10.ライティングビューロ
コンパクトな書籍付のデスク。

インテリアの和家具について

伝統的な日本住宅では家具と言う概念が希薄でした。日本の歴史をさかのぼってみると、貴族の邸宅である寝殿造りでは寝殿と呼ばれるワンルームに近い空間に調度類をしつらえて生活する舗設の住様式をとっている。これは伝統的な和の生活の底流となるものであると考えられます。

代表的な調度類として、屏風、厨子、脇息などがあります。また、近世に入ると今までの収納家具であった櫃(ひつ)や唐櫃にかわって長持ちや箪笥(たんす)が普及するようになってきます。机類としては、食器を載せるテーブルのような台盤や平安時代の貴族の膳として使われていた衝重(ついがさね)などがありました。

テレビで良く見ていた「ちゃぶ台」は明治以降、家族で食卓を囲むようになって普及したものです。

※精巧な技術を駆使して生産される日本の和家具は世界的に見ても高い水準にあったと思います。

代表的な和家具とその特徴

桐箪笥(生産地:新潟県加茂市、愛知県名古屋市など)
桐箪笥の特徴は、衣類を保存するのに適した材質であるということです。しかし、その反面材質が柔らかく、傷つき、汚れやすいという欠点がある。長所としては、古くなって日焼けしても表面を削って再生ができることです。
塗り箪笥(生産地:京都を中心)
桐や杉に黒漆を塗りたて、蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)をほどこした工芸的なものが主流。
鏡台(生産地:静岡、阿波)
静岡の漆塗り鏡台、阿波の黒檀を使った木地物などがある。
けやき箪笥
けやき材に拭漆で仕上げをし、牡丹(ぼたん)や唐獅子などの飾り金具をつけたもの
座卓と文机(生産地:香川県讃岐、石川県輪島、長野県木曾)
漆仕上げが多い
唐木家具
唐木と呼ばれる紫檀(したん)、黒檀、花梨、鉄刀木(たがやさん)などの南方材(インドネシア、タイ、シンガポール、台湾など)を使って作られる家具のことを言います。
現在は台湾製が半分以上を占めていますが、国内産地としては大阪や大分があり、製品の種類は座卓、飾り棚、文机、台などの家具のほか硯箱(すずりばこ)、額、盆、衝立(ついたて)、膳などの小物もあり、継目はすべて組み込みで針は一切使わないのが特徴です。
民芸家具
民芸家具は柳宗悦氏の民芸運動の精神を受け継ぎ創作されました。北海道民芸家具、松本民芸家具、北九州つくしの民芸家具などがある

洋家具

現在、クラシックスタイルとして用いられている多くものは18世紀以降、ロココ様式や新古典主義(ネオクラシズム)のものですが、クラシックスタイルでコーディネートする場合に最も気を配らなければならないのは「様式の混用」です。